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健康を願って

文芸美術国民健康保険組合
作品解説
作者:福王寺一彦
作品名:2000 月の輝く夜に(三)
© Fukuoji Kazuhiko, JASPAR, Tokyo, 2022 E4769
文化庁許可済み
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文芸美術国民健康保険組合
の成り立ち

日本文芸家協会で、会員の相互扶助委員会が設置されたのは1951(昭和26)年4月の総会であった。

同じ会員でも稼ぎ高の多寡による生活の問題や、病気や死亡についても、無名な会員には見舞金すら出す方途のない現状だった。

著明や無名による格差を見兼ねて、会員全員にゆきわたる共通な扶助をと検討されたのは、
当時、日本文芸家協会の理事であった丹羽文雄氏であった。

度々、会合を開き、都及び厚生省の関係者にも掛け合い、相互扶助委員会は同じ自由業でもある芸術家仲間の
日本美術家連盟、日本著作家組合、全日本工芸美術家協会、 出版美術家連盟の4団体に呼びかけ賛同を得た結果、
1952(昭和27)年に初めて合同の打ち合わせを開催する運びとなった。

そして翌年の1953(昭和28)年、厚生大臣山県勝見氏より設立発起人代表丹羽文雄氏宛に
設立の許可と、同年度収支予算の許可を得、 文芸美術国民健康保険組合の誕生となった。